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2018年6月(104号)
IT関連セキュリティ商品として、国内でも認知度の上がってきたUTM(セキュリティ/ファイアウォール機器)ですが、ほとんどの商品は「5年毎のライセンス商品」として扱われており、5年経過後はその時販売されている新商品に入れ替えるのがベストとなっています。
5年たてばセキュリティの考え方や、攻撃してくるものの技術レベルも高くなっていますので、こちらもそれに対抗できる機器でネットワークをガードする!というのが一般的です。(よくいうイタチごっこでもありますが・・・)
UTMとは
上の図をご覧ください。
会社のインターネットの入り口に、ウィルスが入ってこないように関所を設けて、不審な通信情報を取り除く機器です。
もちろんその逆で、社内から外(他社)に、ウィルスが広がらないようにブロックする機能もあり、自社・他者ともにセキュリティを高めようという意味合いの商品になっています。
UTMは、1種類の商品ではない
基本的に、パソコンに害のあるウィルスや、個人情報などを盗むスパイウェアなどをブロックするのが主な目的ですが、UTMのメーカーや機種によって、それぞれ特徴のある機能があったりもします。「この種類のウィルスに強い」「メールのウィルス駆除に強い」「機械の性能が高いのでインターネットのスピードに影響が出にくい」など、使う環境(パソコンの台数や使用用途など)によって機種を選定することも大切です。
UTMが苦手なこと
大半のUTMは会社とインターネット間を隔てる役割をしていますので、例えば「ウィルスが入ったUSBメモリ」を持ち帰り、パソコンに直接接続する」としたら、ウィルス感染してしまう可能性はあります。もちろん、Windows10などの最近のパソコンはもともとウィルス対策ソフトが導入されていますので、ブロックしてくれる確率も高いです。なので、UTMだけ導入すれば安全だというわけではなく、「UTMも導入して、よりセキュリティを高めよう」ということになります。
UTMを介さない場合には意味がなくなってしまうものです。
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